こんにちは,ゲンジ(@genji_jisou)です.
普段製造業や小売業で働いている方からすると,テレビのCM制作って華やかな感じがしていいと思いませんか?
僕も広告代理店に入る前は芸能人や有名な監督さんなんかに会えるんじゃないかなと思ってワクワクしていました.
実際にWEB担当ではあったんですが,マス媒体とのコラボからそう行った芸能人とお仕事させて頂いた経験もあります.
今日は,そんなテレビCMを制作した時の話で,悲しくもお蔵入りになったCMの話を書きたいと思います.
始まりは得意先からの提案だった

当時,数年間続いていたテレビCMの新バージョンを撮影する話が得意先で持ち上がっていました.
そこで,長年お付き合いのある弊社代理店が企画提案を行って,得意先の社内稟議を経てGoと言うことになりました.
一点だけ得意先からは脚本家の指定があったので,その脚本家をキャストして,その通りに進めることになりました.
CM撮影は無事に終わった

当日は私は立ち会うことができませんでしたが,CMが公開される前に動画で確認する事ができました.
内容としては,当時世間で流行っていたアイドルの振り付けや歌をアレンジして,得意先企業のマスコットが踊ると言うものでした.
そして,自社で作ったCMが流される日を楽しみにしていました.社内では得意先社長の前評価もよく,順調にプロジェクトが進んでいました.
たまたま得意先社長がテレビをあるものを見てしまう…

順調に進んでいたCM制作ですが,CM公開日の数日前に得意先の社長さんが自宅で,ある映像を見て激怒しました.
それは振り付けや歌が,その制作されたTVCMと非常に似た地方都市をPRする動画がテレビで特集されていた事でした.
後になってわかった事ですが,同じ脚本家が手がけた動画が先にテレビで有名になってしまったと言うことでした.
要するに得意先の社長さんからすると「2番煎じの使い回しか」と言うことで,お怒りになったと言うことです.
このことで,社内では関係者がピリピリしたムードになり,スポンサーである得意先にお詫びをしに行きました.
もちろん社長自らもお詫びと今後どうするかを相談,提案しにいきました.
結局お蔵入りになる

結局,脚本家を要望したのが得意先ではあったものの,チェックを怠った代理店側の責任ということでCMはお蔵入りすることになりました.(そもそもスポンサーには大きな態度を取れないのが代理店です)
テレビの枠は既に抑えられているので,以前のCMを再度流用するという事で得意先の了解を得て,事態が収集されました.
華やかなCM撮影ですが,中にはこういうトラブルに見舞われてしまうこともあるよという例です.
と言っても,テレビで見る有名人の方と一緒に仕事をする機会にも恵まれたりするので,華やかではあります.
特にテレビは媒体の中では特別なポジションなので,撮影の裏側や有名人と仕事を一緒にしたりと貴重な経験ができます.
まとめ
CMの撮影では,芸能界や有名人と会う機会もあって非常に貴重な経験ができます.
自分が作ったCMが流れるので,その分やりがいや楽しさは倍増されます.一方で,今回の様にトラブルに見舞われるケースも少なからずあります.
それでも,マスメディアや広告代理店を志望される方は,一度業界動向や転職できるかなどエージェントに相談されることをお勧めします.